講談社がAppleのiTunes Storeに申請した電子書籍のうち、約30%がリジェクトされたようです。それも、日本で許容される表現がAppleの基準では不可。詳しくはこちらの記事を参照してください。
以前、アダルトアプリがiTunes Storeから一斉削除されて話題になりましたが、日本でまったく問題ない表現さえ許容されないとなると、Appleファンの私でもさすがに頭を抱えます。iPadは日本でも大ブレイクしそうですし、日本においてマンガはiPadを購入する大きな動機づけとなるだけに、Appleのこの方針は残念でなりません。
Appleは、米国一律の基準を国別の基準に早く改めるべきです。文化は当然国ごとに異なるわけですから、一律の基準を押し付けるのは少々無理があると言えましょう。iTunes Storeで入手できるアプリは国別に違うわけですし、審査基準を国ごとに設けることぐらい造作もないはずです。そうしないと、出版社はiPhone/iPad向けにコンテンツを提供することに腰が引けてしまいますし、そもそもマンガ家の方々がiTunes Storeにコンテンツを出品しなくなるでしょう。
追記:
以前、hon.jpでこんな記事が流れました。
- 米AppleがiPhone上でのアプリ大量削除をちょっと反省? App Store上でアダルト専用カテゴリの設置を検討中
- 米Apple社、iBooksアプリの電子書籍ジャンル分けに注力、MangaはGraphic Novelsの1分野に
私は「検閲」に対して基本的に反対ですから、アダルト専用カテゴリの設置には賛成票を投じます。また、マンガの中には青少年向けとして不適切なものがありますから、これらもアダルト専用カテゴリに入れてしまえばよいでしょう。こちらについても、Appleには早急に対応していただきたいものです。